貿易のトラブル通じるビジネス英語:第5回目 「貿易のトラブル」 通訳者として、色々な企業にお世話になってますが、 企業の海外取引上のトラブルに関る事があります。 よくあるトラブルは、(送金したが、品物が来ない)とか、 或いは、(品物を送ったが送金されない)といった内容です。 先ず,英語以前の問題として、「慎重さ」が求められます。 海外企業と取引をされる場合は、どんな些細な事でも慎重な 姿勢で望みましょう。例えば、海外から「後ほど送金しますので、 先に出荷して下さい」などと要望されても、そのまま鵜呑みにせずに、 出来る限り、L/Cの条件で,取引する様にしましょう。 "We would like to start our business on the L/C basis. Otherwise, we may have to rethink our business " (L/C条件にて、貴社とのお取引を始めたいと思います。 それ以外の場合では、お取引を考え直さねばなりません) この程度の言い方は必要です。 相手もきちんとした信頼できる企業であれば、やはりL/Cでの、 取引を了承するものです。 初めての取引相手の場合は尚更、用心必要です。又、海外取引を 開始する前に、相手企業との決まり事として、 取引契約書を作成されて,取り交わす事がリスクの少ない方法です。 海外では、契約書を行動の基準にする場合が多いのですが、 それを利用して、最初から契約書を作成し、相手と取り交わして、 取引を進めましょう。 さて、今度は,クレームを相手企業に付ける場合です。 例えば、海外からの納品で「仕様通りでない部品」がありました。 英語では、 " We regret to say that some parts were out of specification. They were 5mm smaller than our agreement" 「残念ですが、仕様書(規格)外の部品が御座いました。規格よりも5ミリ 小さいです」 クレームを言う場合は、We regret to say ~ と 言います。これは覚えておきましょう。 尚、クレーム発生が繰り返される場合は、 " This is the second time. We will have to look for other suppliers if you do not find the cause of the failure and send us a report on how to solve the problem within two weeks from your receipt of this letter." という具合に強く言いましょう。 「これで2回目です。本状受取り後,2週間以内に、貴社が欠陥の原因を究明し、 解決策を弊社に報告しない場合は、他の仕入れ先を探します」という様に クレームを述べます。 ご質問などは、何なりと。E-mail:fuku@eos.ocn.ne.jp |